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東福寺の鐘楼(3/3) 鐘楼(万寿寺) [鐘楼巡り]

東福寺の鐘楼は3箇所でいつでも見られます。
東福寺の鐘というと
開山から750年以上毎夜鳴らされるという開山堂・常楽庵の鐘がありますが
見落としていない限り 通常は見ることは出来ません。


今回はちょっといきさつが複雑な 『東福寺鐘楼』 です。
東福寺の塔頭 『万寿寺(まんじゅじ)』 にあります。

万寿寺の総門も兼ねているのですが
所有は東福寺のため 『東福寺鐘楼』 という名称です。

sho-ro-manjyuji_02.jpg
※ただし文化財上の名称なので
一般的には万寿寺鐘楼(または万寿寺総門)なのだと思います。


sho-ro-manjyuji_03.jpg
前述したように山門と鐘楼を兼ねている珍しい伽藍です。
遠目に見ると普通の「楼門」のように見えます。
楼門として見ても格好いいです。

Wikipedia脚注[1]を見ると「鐘門」と呼ぶ寺院もあるようですが
万寿寺(東福寺)では鐘楼のようです。



万寿寺はバス通りからほど近く「東福寺バス停」もすぐ近くのため
バス車中や東福寺に参拝する際にも目に入るので気になっていた寺院です。

ようやく訪れたのですが非公開寺院のため
立ち入れるのは鐘楼(山門)前まででした。

sho-ro-manjyuji_04.jpg
梵鐘も遠く(道路反対側)から少しだけ見えます。




sho-ro-manjyuji_01.jpg

前述したように万寿寺は現在 東福寺の塔頭ですが
室町期の頃は臨済宗の主要寺院である「京都五山」の第五位として栄えていたようです。

その後 火災に遭うなどして衰退してしまい 安土桃山期には
開山が同じであるという縁から東福寺北にあった「三聖寺」の隣に移転したようです。

明治の頃には今度は三聖寺が衰退してしまい万寿寺が吸収するかたちとなり
そののち東福寺の塔頭になったそうです。

東福寺の釈迦三尊像や仁王門、愛染堂、
そしてこの鐘楼も元は三聖寺の所有であったそうです。

また現在 東福寺は東大路通りの東にあるのに対して
万寿寺は 西側にあります。
これは京都市電(現在は廃線)と東山通(現:東大路通)、九条通の開通に伴って分断されてしまったそうです。
下記参考サイト参照


なんか悲運な寺院ですね。。。


to-fukuji_nio-mon.jpge_nichi_yo-chien.jpg
「仁王門」に隣接して「慧日幼稚園」がある。

tohfukuji_005.jpg
「愛染堂」


南無釈迦牟尼仏


寺院名:万寿寺(万寿禅寺、萬寿禅寺)
宗派:臨済宗東福寺派
形式:桁行三間、梁間二間、袴腰付、入母屋造、桟瓦葺
創建:室町時代(中期1393-1466)
梵鐘の鋳造時期:奈良時代?
梵鐘の寸法:高 ---m 口径 ---m 厚---cm 約 ---t

文化財データベースおよび下記参考サイト参照








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